さとがおか行政書士事務所 櫛田謙一 の日記
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惨状報告②
2011.04.06
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今日、一週間ぶりに沼ノ内のお客様を訪ねました。前回お会いできなかった方の安否確認のためです。途中のガソリンスタンドはすべて営業しており、並ぶ車もありません。ようやく供給が回復したのです。
沼ノ内は、津波の被害が少ないとはいえ、道々使えなくなった家財道具、電化製品が搬出されてました。
前回お会いできなかった方にも、日中は後片付けに戻ってこられたり、避難先から戻って生活をされたりと何人かと話をすることができました。それぞれに、地震、津波の被害と避難の様子を、それに放射能への怒りを表現してくれました。皆さん被害に遭われているのに、私の被害状況を聞いてくれたり、帰り際に『わざわざ来てくれてありがとうございました』と言ってくれたりと、こちらもお礼を言って帰ってきました。
帰りは隣町の薄磯から小名浜まで海沿いに走ってきました。薄磯、豊間は特に津波の被害が大きく、道路は何とかと通れるものの、家も車もすべて流され、大きな建物が一部残っているだけ。戦後の焼け野原は、こんな風だったのかなと思わせるような光景でした。
時折、ぬいぐるみやアルバムなどが道路沿いに置かれているのと、遠くに見える塩屋崎の灯台と暖かな春の日の青い空が一層悲しみを深くしておりました。